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おいなりさんのココロのセラピー

ココロがホロホロほどけていく。ココロのセラピーは、セラピストおいなりさんが送る心理療法のブログです。

ごちうさのチノちゃんは、どうしていつも一人だったのか?【孤独の深層心理】

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【はじめに ~これを書いたきっかけ~】

私がカウンセラーの勉強をはじめたのは、もう3年前程のことである。

 

本作に出て来るチノちゃんは、その頃にはやったアニメ【ご注文はうさぎですか?】に登場して来る主要キャラクターである。私にとっては主役である。

 

カウンセリングの世界の本は、非常にわかりづらい。

ミルトンエリクソン曰く「一人ひとりにあったものを作らないといけないから」だ。

で、現場も実際そんな感じで、パターンはあるが、同じ方法は全く通用しない。

アニメを題材に心理的な話を書こうと思ったのは、アニメのキャラクターを例にすれば、人となりが映像を通してわかると考えたからである。

アニメのキャラクターが無限にいるように、私達の認識も無限大である。この無限さが、カウンセリングの難しいところであり、人の理解を難しくしている。

しかも、私たちは心について、全く学んでこなかった。

大学院まで一応行ったが、心理学の分野は一切学んでこなかった。

 

チノちゃんについて

チノちゃんは、「ご注文はうさぎですか?(以下ごちうさ)に出て来る主要キャラクターである。

簡単に説明すると、ココアという女の子が、チノちゃんの家で住み込みで働いて、学校に通うことから始まる。チノちゃんの家は喫茶店で、実質店長のような役割を担っている。人手が不足しているわけではなく、リゼという姉さんのバイトが1名いるが、ここあが来ることによって、チノちゃんは、中学生らしさというか、社会性を身につけていく成長物語である。

 

オタクの中では、有名なアニメなので、 もし知らない方がいたら、アマゾンやレンタルビデオやなどで借りて見ることをお勧めする。

 というか、検索エンジンで引っかかった人がほとんどだと思うので、アニメの解説はこのあたりでとどめておく。

 

カウンセラーは、どうして人によって言っている内容が違うのか?

 心理カウンセラーという職業は世の中にありふれている。

それと同じくらい、解釈や考え方、言動が違う。

また、歴史上でも様々な主張をぶつけ合ってきた。

これは、人間の【認識】が無限大だからであるから以外に理由はない。

カウンセラーのAさんとクライアントのBさんがいるとすると

 

 【Aさんの認識✖️Bさんの認識】だけ、カウンセラーの対応方法が生まれる。

 

また、カウンセラーは、クライアントを【無意識的に選別している】可能性もあるため、カウンセラーに来る人が、【そもそも似たような傾向】を持っていることも多い。

このブログでは、チノちゃんについて詳しい層を対象に書いている。

この時点で、男性のアニメファンで、きららコミックを読みそうな層を無意識的に私が選別しているのである。

 

 

チノちゃんが1人が多い理由

前置きが長くなってしまったが本題に行きたい。

チノちゃんは、【現代社会の問題を投影したかのようなタイプ】の女の子である。

物語初期の段階では、容姿以外でチノちゃんに心ぴょんぴょんして来るような要素は少ない。

 チノちゃんが一人で寂しそうでおじいちゃんに依存的だからである。

また、家庭環境が複雑すぎるのも一因だ。

【家庭環境】の視点から見るのは、世間のカウンセラーは大好きである。

 カウンセラーの中で、よく言われることがひとつある。

インナーチャイルド癒しばかりやっている人が多い」

インナーチャイルドとは、簡単にいうと子供の頃に消化しておくべき課題や欲求が解決できずに、成長してしまった人達のことである。

これを解決する手段として、「インナーチャイルド癒し」という方法ばかりやるカウンセラーや、「あなたの過去の環境が原因です」と言い、「過去のことをほじくり返すだけ」で解決策を提示しない本がものすごく多い。

 ここでは、インナーチャイルド的な視点から、チノちゃんを分析してみる

 

インナーチャイルド的な考察とよくある本の結論

チノちゃんが1人でいる理由は有り余るほどある。

1.責任感が強い職場で幼いころから働いている。

2.両親より、おじいちゃんっ子である。両親に甘えられない。

3.おじいちゃんが背後霊のようにいつもくっついている。

4.幼児期より、友達と遊ぶ体験が圧倒的に足りない

ここで、よくある上記のような本は、「あなたは幼児期に満足できなかった。だから、それを認識して、生きてください」というBADENDや「自分に複数の人といてもいいという許可を与えてください」などと本人には実施できないようなことや遠回りの解決手段を提示することがほとんどである。

これで解決するようなら、日本は鬱で悩んで自殺する人や長期療養などすでにないだろう。世の中の人は、チノちゃんのように、ココアと出会うといった奇跡的な出会いを経験できない。そのため、やんでしまうのだ。

 チノちゃんは、現時点では問題が発生していないが、大人になると問題になる可能性がある。

 自分の存在価値が仕事に偏重しすぎているということが一番の問題なのだ。

 チノちゃんの場合、喫茶店。一般的な学生の場合、それは勉強や運動になる。

自分の存在価値を、勉強や運動に置きすぎると、いい成果が出ない場合や不調の時に自分の存在価値を失ってしまうことがあるのだ。自分の価値は自分で評価するのであって、通信簿のように数値で出る評価ではない。

これを自覚しないまま、社会人になると仕事で良い成果が出ない場合、価値がないなどと思い込み、自殺してしまうなんてことにもなりかねないのだ。

チノちゃんにとっては、仕事がそれであり、仕事をすることが【自身の存在価値】に等しいものなのでる。

客観的に見ると、とても仕事を頑張っている一生懸命でけなげで真面目な子に見えるが、本人にとっては、常に成果を出さないと自分が保てなくなるため、必死である。

ココアが来ない&おじいちゃんが亡くなる等で、チノちゃんは病気になる潜在的な要因を秘めているのだ。

チノちゃんが一人でいる理由

ここで、重要な要素がある。

チノちゃんは、

・「1人でいることが多いこと」と「亡くなった母親や家族に甘えることもできない」を自覚している

・「自立をせざるを得ないこと」を自覚している。

この自立とは、「喫茶店をしっかり切り盛りすること」であって、他の優先度は圧倒的に低くなっているのだ。

  このような環境的要因が、チノちゃんの行動の幅を狭めている。

無意識に必要性を感じられないことを排除し、1人でいることを優先した思考や趣味を作ってしまうのである。

チノちゃんの趣味はボトルシップとジグソーパズルと1人でできる趣味がほとんどなのだ。

 

ココアに頼らない有効的な処置方法

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環境的な要因だけでなく、1人で店を切り盛りしないといけないとい思い込みもあるため、現実的な処置としては、エンプティーチェアーやミラクルクエスチョンが有効である。

過去の原因を認識させるような処置ではなく、今の認識が【必ずしも当たり前でない】ことを自身で認識させることが重要である。

 

 

エンプティーチェアとは何か?

 エンプティーチェアは、ラビットハウスでは、非常に簡単に出来る心理療法だ。

とにかく空いているイスが多ければ多いほどいい(笑)し、静かであれば静かなほどいい。

青山さんのように1人作業する人しかいない喫茶店では、最適かもしれない。

そんなチノちゃんと私がエンプティーチェアをするという過程を今から例示する。

 

エンプティーチェアによる解決手法

チノちゃんをリラックスさせ、催眠状態に誘導する私。

私:「もし、喫茶店の店長以外で仕事をしているとしたら、どう言った仕事をしていると思いますか?」

チノ:「想像できません」

私:「大人になったあなたと今のあなたの位置をこの椅子で示してください」

1つの空の椅子を置くチノ。元のいすに戻る。

私:「結構離れていますが、どうしてですか?」

チノ:「大人になった私はもっと仕事ができていると思います。」

私:「その時のあなたの表情はどう言った様子ですか?あなたは満足しているように見えますか?」

ここで、症状がある人は、「自分は仕事で自分の評価を決めていたんだ」と気づきます。

・「もし、仕事がない時にあなたは、どう言ったことをしていますか」

・「仕事で満たされたあなたを歳ほどの椅子とは別においてみてください。」

・「満たされているときの自分とそうでない自分の顔の表情に違いがありますか?」

・「2人の行動基準の違いはどう言ったところですか?」

と催眠状態で質問をしていきます。

質問する際は、交互の椅子に座って、それぞれの立場を感覚的に理解させます。

チノちゃんはこの問いに答えていくことで、違いを理解し、存在価値が仕事に偏らなくても、自分は幸せになれることを体感的に理解していきます。

 

 チノちゃんは環境的な要因で、仕事に対する認識もある程度出来上がっているので、外見だけ見ると、優秀な社員であり、仕事をなにより重視するように見えます。

そう言った人間ほど、【仕事を一生懸命やって、評価されることが自分の安全欲求を満たす】タイプです。

仕事をやる目的が自分の存在価値。

それは一見、天職のように見えるが、本人にとっては【それしかない】のである。

チノちゃんは、ココアが来るまでは、本人でも無自覚なほど、喫茶店=自分だったのだ。

ちなみに、この事例は、優秀そうに見える人にはかなりのケースで当てはまる。電通で自殺した人の件もこれに当てはまるだろう。

自殺する前にセラピーを受けに行くという発想を持ってほしいと思う。

 

 

リゼではだめなのか?

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では、なぜ、リゼという女の子がいながら、チノは変われなかったのか?

それはリゼという女の子が、あまりに普通ではないからである。

軍隊一家に生まれた彼女は、規律を守ることを是としており、彼女を仕事主という認識だった。

そのため、上官に逆らうと言ったことは全くなかった。

つまり、チノちゃんの異常性については、一種の個性と同じような扱いをし、深く関与もしなかった。

リゼとチノの組み合わせは、日本社会の上司と部下に似ている。 

 

ココアでどうして変われたのか?

しかし、ココアが来てから状況は一変する。

ココアは、チノちゃんを妹としかみていないのだ。

また!ココア自体も自分をお姉ちゃんとしてみてほしい。

ココアが存在する限りチノは妹という扱いになってしまう。

そんなチノを見てリゼも雇用主と言うよりは、中学生という視点にシフトしていくのだ。

 視点の変化は、気づきを与えるため、非常に良い解決手段だ。だが、現実では中々こういった出来事は怒らない。

 

チノちゃんは、ココアという真逆な存在と出会うことにより、自分の性格や考え方が変わっていく。しかし、村社会の日本では、そう言ったことはかなり少ない。

 

だから、本作はファンタジーであり、可愛いアニメとして見ることができるのだ。

 

誰もが仕事を楽しみ、天職のように囲まれて、ライバルと呼ばれながらも、お互い切磋琢磨する。しかし、現実は、世間や身の回りがそうさせないように、教育したり、競わせようとしているため、仕事を必死にしていることが美徳とされている。

 実は、日本社会の闇を、鋭く突いているのだ。

 

 

エンプティーチェアの有効性

認識は人それぞれのため、本で書いてあることをそのまま実施してしまうのが、チノちゃんのタイプである。

チノちゃん自身は、主体的な欲求を言ったことがない。

甘えられなかった人間が多いのが、日本人の長男長女に多い傾向である。

 エンプティーチェアで、「世間の目から外れた自分」を座らせ、距離感や雰囲気を口で言って見る。

最初は外見的な特徴を言うと思うが、内面の傾向(考えていること、気持ち)に重点を置き始めた解説をすると、気づきを得ることができる。

 

例えば、私の場合は

・できなければ、次のビジネスプランを練る計画を立てている。

・仕事に失敗したら酒を飲み、暴れる。

・今ここにいる自分こそが真の自分であり、能力の有無などは自分の存在価値とは一切関係がない

 ことに気づくことができた。

このエンプティーチェアを使うことで、気づきと目標を同時に得ることが可能になるのだ。

アニメに登場する人物が成長し、物語が進むには、色々あるが、最も容易なのは人との出会いによって成長するパターンである。

現実ではそれはなかなか難しい。

田舎だと何をするにしても、移動に時間がかかるし、都会だと人が多すぎてわからないレベルだ。

アファメーションパーミッションなどは、正確に行うことができれば、自分を変化するには良い手法である。しかし、かなり難易度が高い手法ではある。

そこで、エンプティーチェアを使った手法である。目の前に理想の自分がいると仮定して、対話をするのだ。

そうすることで、自分の望んでいることや考えていることを理解することができるのだ。

 

エンプティチェア・テクニック入門―空椅子の技法

 

チノちゃんは、妹という立場を得たことで、多くの人と遊ぶことの重要性を学び、価値観と視点を変えることができた。

青年期の前に、先輩後輩と触れ合う重要性を学ぶことを伝えており、現代日本の学校教育偏重の問題点と長男長女に対する環境下での問題点を的確に表現しており、仕事に対する価値観にどう影響するかを捉えている素晴らしい作品である。

ぜひ、そういった視点で本作を見ていただけるといいとおもう。